山本英美さんの、その人を奮い立たせる言葉

山本英美さんは、社交ダンス界におけるすばらしい実績の持ち主だ。

だが私が彼女の存在を知ったのは、彼女が社交ダンスのコーチとして、芸能人であるキンタロー。とロペス組の、世界選手権へ向けた練習風景を見た時だった。

彼女はとても情熱的で、相手のポテンシャルを引き出すのがとても上手な人だ。

その人が心の奥底で思っていることを言葉にして、それに対してエールを送るように、そしてその人の力を引き出すように言葉を操る。

キンタロー。とロペスの二人は、お互いを思いやるあまり、キンタローは全部を抱え込み、ロペスは相手の負担にならないようにと遠慮していた。

特にロペスは踊る時、自分が女性の引き立て役だと理解し、それに徹しようとしていた。

ところが「ロペス、それは違うよ。」と山本英美さんが言う。



男性はリードしていかなくてはいけない存在。それをわからせようとして、彼女はこんなふうに女性と男性をサーファーと波にたとえて、こう言ったのだった。

男性はダンスの波を作って行く人や

そこに乘っていくのが女性や

波をどんどん作っていって

その波にどう乘るかはサーファー次第なんや

波はサーファーのことなどは気にしない

ロペスは、言った。

「男性は女性を引き立てるための存在だと思った。相手をいかに邪魔しないか、そればっかり考えていたんです。自分の体には意識がいってなかったです。」

この山本英美さんの言葉によって、ロペスはまったく変わってしまったのだ。考え方が変わったからだ。

自分が波をつくり、サーファーであるペアの女性にサーフィンをさせる。

波はサーファーのことは気にしなくていい。

ビッグウェーブを作る、ただそれに集中すればいいのだ。

山本英美さんは、二人を送り出すとき、こんな魔防の言葉で二人を励ました。

考えて!
この一年間どんなにがんばってきたのか

自分でやってきたことを誇りに思えばいい

今日まで一杯あったから ふたり。

(それは)この日のためだったんだから

よくがんばった

十分にがんばったんだから。
いろいろなことを乗り越えてきたのは、この日のためだったんだから。
がんばったから。

そい言って二人を送り出したのだ。

あるいは練習中、ロペスにこう言ってハッパをかけた時もあった

この部屋の空気全部を動かしたるって、そういう気持ちで踊って

ふたりに対して、世界選手権前日の最後の練習で、こんなふうにも言った。

ふたりとも

安心しい。

本番で爆発できる。今確信した

彼女の力強い言葉に、二人は安堵し、自信をさらにつけたのだった。

彼女の力強いアドバイスがロペスとキンタローを突き動かし、彼らのダンスはさらにもう一段階上に昇った。

本当に彼女は魔法の言葉を持っている。
すばらしいコーチだと思う。

山本英美(やまもとひでみ)さんってこんな人

生年月日 不明
出身 関西
学歴 不明
所属:山本喜洋ダンススクール
現在はダンススクールで後進の社交ダンス指導に忙しい日々を送っている。
現役時代は沢山のタイトルを獲得している。2007年に現役引退した。

国内
統一全日本ラテン 4年連続優勝
統一全日本ショーダンス 5年連続優勝
ジャパンカップグランプリ 5年連続優勝
西部西日本選手権 12年連続優勝

・海外
UK選手権 準決勝進出
全英選手権 準決勝進出
ロンドンインター 準決勝進出
全米選手権 ファイナル進出
インペリアル選手権 優勝
ユニバーサル選手権 優勝
世界選手権(2003) ファイナル進出 (日本人として13年振り)
世界ショーダンス選手権(2004) 準優勝

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