辻一弘さんの、夢を持っている人への言葉

辻一弘さんは、2018年度の特殊メイクアップの部門でアカデミー賞を取った人だ。

この賞を受賞するまで、ほとんどの日本人はこの人の存在を知らなかった。アカデミー賞を受賞して、初めて知ったという人も多い。

彼は高校生の時にスターウォーズの映画を見てその特殊メイクに感動し、興味を持っていった。
すでに有名になってしまっているが、高校生の時に美術の授業で彼が残した作品が、いまでも模範作品として教室の壁に飾られている。

この作品は段ボールの上に乘っているふんころがし、を表現している。
ぱっと見たら、もちろん段ボールの上に虫、というふうに見えるのだが、実はこれ、全部、木で作られている。
美術の授業で、木から一つの作品を作る、というテーマを与えられた彼は、ほとんどの生徒が器などの作品を作るのに対して、このようにユニークな作品を作り上げた。

高校の時に、その当時有名だったアメリカ人のメイクアップアーティスト、ディックスミス氏に、直接手紙を書いたという辻さん。
ディックからは「独学が一番」という返事をもらったと言う。
そして彼は、高校を卒業すると日本で活躍していたメイクアップアーティストの江川悦子さんが運営する、メイクアップディメンションズの工房で修行をつむことになる。

その後実力をつけてから満を持して米国へ飛ぶ。米国ではディックスミス氏の兄弟子であるリックベカー氏の工房で学ぶ。彼もまた、アカデミー賞でメイクアップ賞が新設されたその年に、第一回目受賞者となった。(狼男アメリカカン)彼はこの賞を7回も受賞している。

夢を実現しつづけている彼は、夢を持つすべての人に、こんな言葉を放っている。

夢を持ったら、他人の意見を聞いてはいけない。
最終的には自分の人生。他人は私の人生に責任をもたない。
18,20歳になったら自分の人生は自分で決めなさい。

人は、夢を持った時、不安から他人に相談することはよくあること。

でも、他人の意見に左右されてはいけない、ということを言ってくれているのだ。

自分の夢の実現に、反対する人もいるかもしれない。そんなことできっこない、という人もいるかもしれない。
それをひとつひとつ聞いていては、自分の夢から遠ざかってしまうかもしれないのだ。

彼は、人の意見に左右されることなく、着実に自分のやりたいこと、自分の夢を実現していった人だ。今でも大活躍している彼は、日本の宝であるといえよう。
アカデミー賞の受賞、ほんとうにおめでとう。

辻一弘(つじかずひろ)さんってこんな人

生年月日 1969年5月25日
出身 京都府京都市
学歴 京都 平安高校

高校の時、スターウォーズの特殊メイクにあこがれ、その道を志すことになった。
卒業後、江川悦子さんが運営するメイクアップディメンションズの工房に入り、特殊メイクを学ぶ。
26歳でアメリカに渡り、特殊メイクで活躍していた、リック・ベイカー氏の工房に入る。
映画、猿の惑星の特殊メイクを行った時、アカデミー賞受賞のきっかけとなった、映画「ウィンストンチャーチル」主演のゲイリーオールドマンから、直接特殊メイクのオファーを受けた。

彼から、もし一弘が特殊メイクを引き受けてくれなかったら、自分はこの役をあきらめる。」とまで言わせた。
彼は、オファーを受けた時、暫く映画の世界から離れ、現代アートの世界で活躍していたが、これがきかっけで再び映画の世界に戻ることになった。

ウィンストンチャーチルでアカデミー メイクアップ賞受賞。日本人で個人としては25年ぶり、メイクアップの部門では日本人初の受賞だ。
オファーをしたゲイリーオールドマンは、主演男優賞を受賞した。

 

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