藤澤五月さんの、考え方を180度変えて世界へ

藤澤五月さんは、ロコソラーレ北見(LS北見)のカーリング女子平昌オリンピック日本代表選手である。

ロコソラーレ北見の本拠地は北海道の旧常呂町(ところちょう)(現在は北見市)である。

常呂町はとても小さな町で人口は5000名もいない。
町名は、アイヌ語の「トー・コロ」(沼のある所)に由来している。カーリングの聖地としても有名である。

農閑期に町人のリクリエーションとなるようにということで、1980年代初頭に小栗裕司さんが、カーリングを常呂町に紹介。すると瞬く間に町民の間に広がり、日本初のカーリング用施設も誕生した。

ところがこの常呂町、選手を排出するものの、クラブチームがなかったため、選手は地元に残ることができず、長野県や青森県などの強豪チームへ行ってしまう。

そこで立ち上がったのが、創設者の本橋麻里さん。なんとか地元クラブチームを作りたいと奔走する。

スポンサーになってくれる企業から言われたのは、オリンピックで終わるチームではなく、長く常呂町で活躍してくれるクラブチームを創設することだった。

そしてできあがったチームが、ロコソラーレ北見だった。

常呂町の子の呂子(ろこ)と、イタリア語の太陽を意味するソラーレをくっつけて、常呂町の太陽 ”常呂町から太陽のような輝きを持った”チームを、という意味でつけられた名前だ。

そこに最終的に選手として入ってきたのが、藤沢選手。北見出身。
藤澤選手は、中部電力の司令塔として実力のある選手だった。
司令塔として自分ががんばらなくてはいけない、と臨んだ日本代表決定戦で敗北。

もともとプレッシャーを一人で抱え込んでしまうタイプだった。それが今回の試合で悪い方に出てしまったのだった。

「私が決めなければ負ける」というのが口癖だったと元同僚が語る。

彼女は、自分が責任を持ってみんなをひっぱっていかなければいけない、という強い気持ちが長所でありまた短所でもあったのだ。

彼女は中部電力を2015年に退社。そして自分の故郷で新たな気持ちで、スタートしたばかりのロコソラーレ北見に入部するのだ。

自分が変わるるきっかけを与えてくれる場所がどこなのか
自分で探さないといけない部分もあります。

 

そして彼女は自分を変える環境をLS北見と定めて成長を誓う。

そんな藤澤選手が影響を受けたのは、チームのコミュニケ―ション力だった。

LS北見は、納得のいくまで討論し、もっともベストだと思われる選択をチーム全体で行っていくスタイルだ。

私がなんとかしなきゃ、と思い、チームメイトに頼ることができなかったのが敗北の原因だと気が付いた。

私が何とかしなきゃ、私がなんとかなればいいと思ってしまって、チームメイトに頼るっていうことができなかったのが、4年前の負け(代表決定戦)の原因かなと思うんですけど、今はチームメイトに頼る勇気だったり、自分の弱さを受け止めることが、本当に自分自身、成長できたことだったかなー、と思います。

藤澤五月選手は少しずつチームに頼る勇気と自分の弱さを受け入れることができるようになっていったのだ。

そして、日本人チームとして初めて2016年3月世界選手権にて銀メダルを獲得した。

2018年のオリンピック代表決定戦の相手は、奇しくも自分が去った、中部電力チームだった。

彼女はこう言う。

 

7年の歳月をかけて実現
ここまで強くしてくれたのはライバル

ライバルがいなければ、ここまで強くなれなかった

中部電力は、LS北見がライバルチームにいずれなる、ということをわかっていながら、送り出してくれた。

今でもそのことに深い感謝の気持ちを持っている。

藤澤五月(ふじさわさつき)さんってこんな人

生年月日 1991年5月24日
出身 北海道網走市
学歴 北見市立北中学校→北海道北見北斗高等学校

5歳からカーリングを始めた。高校在学中はステイゴールドIIというっチームに所属。
日本ジュニアカーリング選手権で優勝し。

パシフィックジュニアカーリング選手権では日本ジュニア代表として2大会連続優勝、世界ジュニアカーリング選手権にも出場。

高校卒業後長野県の中部電力に就職し、カーリング部の創成メンバーとなる。

2010年の中部カーリング選手権優勝し、4連覇を果たす。

しかし、2014年オリンピックの日本代表入り逃した時は時は負けたショックが大きく、父親や、これでカーリングを辞めてしまうのではないか、とさえ思ったという。

その後中部電力を退社、LS北見のクラブチームに入部し、創設者でスキップだった本橋選手が妊娠中だったため、彼女の代わりにスキップ(司令塔)を務めることになった。そこからスキップとしてゆるぎない信頼感を勝ち取っていく。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です