星野佳路さんの、リーダーシップとは

星野佳路さんは、星野リゾートの社長。旅館再生請負人だ。星野リゾートとして、全国でホテルを経営している。

もともと稼業は軽井沢で星野旅館を経営していたのだが、父親と対立。再び渡米しシティバンク銀行に職を得るものの、再度呼び戻されて株式会社星野リゾート4代目社長に就任する。

しかし、バブル崩壊後であり、旅館の収益が減少していた。

そこで彼はMBAで学んだことをベース、社員に細かいマニュアルを作り、トップダウンで次々と指示を出していった。

ところがそのやり方に社員がついていけず次々と社員が辞めてしまった。職業安定所に行っても人が集まらない。その壁をふと見ると、こう書いてあった。「星野に行けば殺される。」
長時間労働、安い賃金、御曹司のトップダウンが悪い噂を立てていた。

そんな苦境の時、ひとつの活路を見出した。それは結婚式場のカメラマンの存在だった。
人がいない中、そのカメラマンに結婚式場の運営をすべて任せた。
任せられた担当者はがぜんやる気になり、新しい形の結婚式の企画を作り始め、それが新しい結婚式場の看板となり、成功へとつながっていったのだ。

 

担当者は、いままでのやり方だと決まったことを現場に言われてやるだけだったけれど、現場から自ら企画し決めていく、ということがおもしろくて仕方がなくなった、と言う。

その時、星野氏はひとつの確信を得る。

人は、任せれば自分で考え、楽しみ、そして動き出す。

 

その後、星野旅館の再生に成功した星野氏は、日本の旅館の再生に取り組むことになった。

旅館再生にあたって彼がいつも思っていることがある。

旅館で働く人たちにはいろいろな想いというものがある。
これをやろうと言っても、それがいままでとまったく違うものであればあるほど人には受け入れがたく、そんなに急に人は変わらない。

けれども、もしその改革が正しいか正しくないかわからなくても人の共感を呼ぶものであれば、人は変わるのだ。

人間は急には変わらない
正しいものを選ぶのえはなく
もっとも共感するものを選んだほうがいい

改革にあたり、選択していかなくてはいけない時、正しいものはどれか、という選択方法ではなく、これなら共感できる、とみんなが思うものを選択するべきだ、と言っているのである。

 

共感は一番大事かもしれない
いかにして社員が共感できるコンセプトができるか

彼はある講演会の前段で、彼が考えるリーダーシップとは、をまとめて短く話してくれた。それはすべて彼の経験から生み出したものだ。

リーダーシップには5つの柱があると言う。

ひとつめ、
リーダーシップとはコミュニケーションである、ということ。

共感を得るコミュニケーション術は不可欠です。

 

ふたつめ 事実を把握すること。
事実を把握するために、数字を把握する、実態を把握するという事前の準備が必要、その人の言っていることの信頼性に関わってくることだから。

 

みっつめ
時間内に物事を決める能力を持つこと。

一緒に仕事をしている組織のメンバーがストレスを感じるのは
物事が決まらない時。

どんなに情報を集めても本当に確信を持ってこれだという時は少ない。
十分じゃない中で何等かの決断をしていかなければならないんです。

チームが結束していい結果を出している時は、リーダーが物事を速く決めている場合が多いんです。

 

よっつめ
率直さということ。

トップが迷っていたり、考えていたりする時、スタッフは、何か隠しているんじゃないか、共有してくれていない、何か大事なことがあるんじゃないか、と疑う目を持っています。

時には経営者やリーダーが迷っている姿、困っている姿を見せることも重要

そして決断したら、意思決定から発表するまでの時間はなるべく短くするっていうことが大切だと思う。

 

何かを決断した時には、それがいつの間にか伝わっていってしまう。

長い時間おけばおくほど、大きな意思決定が知らない間に伝わっている

社員は、人から伝わるのではなく決定した本人から聞きたいと思っているのだ。

とにかく決めたことは早く伝える。信頼を勝ち取るためには重要だ、ということだ。

みんなは完璧なを期待しているわけではない
自分に対して誠実なリーダーを期待しているのだ。

率直さ、意思決定の速さ、一貫性 そんなものがリーダーシップに大切になってくる。

いつつめ 質素倹約ということ。
常に社員から見られていることを感じること。

利益を上げるために会社のここの部分のお金を節約しているけれど、じゃあ自分の生活はどうなの?と社員からみられているのです。

一番その人の本性が現れるのは、どんな生活しているか、どんな車、どんな時計をしているかが、かなりを語ってしまうのです。

つらいことかもしれないが、本当のリーダーシップは、身の丈にあった生活をして、自分を律することによって近づいていけるのだと思う。

 

星野佳路(ほしのよしはる)さんってこんな人

生年月日 1960年4月29日
出身 長野県軽井沢町
学歴   慶應義塾大学経済学部→コーネル大学ホテル経営大学院修士課程

米国でMBA取得後、アメリカの日本航空開発(現・オークラ ニッコー ホテルマネジメント)に現地採用されたが、父に呼び戻されてしまう。

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